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zoom RSS 第287球

<<   作成日時 : 2009/01/11 01:02   >>

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 熱い戦いの終わりとともに、予期せぬことが発覚した。それも夏のマンモスを魅了した球児のことで…。首都タイムズアマチュア担当記者の樹鞍諒一は慌てた。すぐに電話した。「何か聞いていませんか」とー。連絡を受けたアンドロメダリーダーの大田原健太郎は「制度改革のようですが…」と答えた。



 マンモス大会が兵庫・守野台の初優勝で幕を閉じた翌日、首都タイムズなどスポーツマスコミは慌しかった。守野台の優勝報告。試合をケガで離脱した飛浦海斗、太薙原紘一、および瑞泉(西東京)早瀬将吾の取材など、一夜明けもバタバタと記者たちが動いていた。



 ニュースはそんななかで流れた。午後4時から会見するという。



 これに関して樹鞍はまったくノーマークだった。少しも気にしていなかった。いきなり、そこまでするとは思ってもいなかった。



 移動しながら、樹鞍はできる限りの事前情報を集めた。健太郎に電話したのも、そのひとつだった。時間がなかったため、失礼になると思いながらも、すべて取材は電話で行った。この場合はそれしか方法がなかった。目的地に着いてからでは遅くなる、と思った。




 健太郎はマンモス決勝の夜に、その情報をつかんでいた。正確にいえば、まずサブリーダーの鬼車寅吉に情報が入った。東京グレート総務課長の村澤三四郎が連絡してくれた。あえて、直接、健太郎にではなく、鬼車に入れたという。村澤なりに配慮したつもりだった。



 聞いた時、健太郎は少しだけ驚いた。でも何となく、このままのわけがない、との認識もあったという。鬼車もそうだった。



 「あのやり方で選手たちを動かしても限界がある、とわかったのでしょうね。でも、このままで終わる人ではないでしょうけどね」。健太郎はそう話した。これには鬼車もうなずいた。まさに同感だった。




 村澤はちょっと残念そうだったという。「来年、再来年が楽しみだったのに…っておっしゃってました。子供たちの今後については、しっかりやってくれるそうですけどね、とも言っておられましたが、ちょっと納得していない感じでもありましたよ」。鬼車は健太郎に村澤の様子をそう伝えた。





 アンドロメダの調査員たちは健太郎から、マンモス大会視察打ち上げの席で、その話を聞いた。けっこう、みんな驚いていたが…。



 「なんも、そこまでせんでもよかったっちゃなかと…」。九州地区担当の神威小次郎はふに落ちない表情でもあった。






 同じ夜、鬼車に連絡を入れた村澤は、気になってもう一度、電話していた。




 「大丈夫なのか。これからお前はどうするんだ。どこに行くことになるんだ」と聞いた。




 すると「たぶん、僕は大阪に行くことになると思う」



 「じゃあ、彼はどこへ。一緒じゃなくていいのか」



 「しかたないよ。それにあいつは…」



 話を聞いて村澤はまた驚いた。「そうなのか…。そんなに…」 








 新大阪から新幹線に乗り込んだ樹鞍は集めた情報を整理していた。「あの時は、こんなふうになるなんて考えてもいなかったと思うけどなぁ」と考えながら…。





 着いた駅からタクシーに乗った。予選前にも取材した場所。まさか、こんな形で再び…。




 すでに多数の報道陣が集まっていた。高校野球でここまで注目されるのも、あのマンモスの戦いが印象的だったからだろう。インパクトもあったからだろう。




 学校に着いてから、樹鞍は後輩記者の携帯に電話した。「早瀬君はどうだ」と聞いた。この日は1時間に1回の割合で、この電話を入れていた。「そうか…」。マンモス決勝戦、死球で倒れた早瀬はまだ意識が戻っていなかった…。




 それから樹鞍は会見場に入った。




 学校長と野球部監督が姿を見せた。沈痛な表情だった…。

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